イタリアでお金を盗まれた経験から海外では日本にいる以上に警戒心を持って行動しなければいけないと改めて思い知りました。この記事では「海外で気を付けるべきこと」を私の体験からお伝えします。そして皆さんの旅先でお役に立てれば幸いです。

海外に行って初めてお金を盗まれました

イタリアの遠征の最終日に初めてお金を盗まれました。
場所はホテルです。
朝食会場で朝ごはんを食べ終え、ルームメイトと部屋に入ろうとした時に事件が起こりました。

私たちの部屋から若い男性が出てきたのです。

ルームメイトが“Excuse me“と声をかけた瞬間、”Sorry”と言いながら男性は走り出し、非常階段を通って地下の駐車場から逃げていきました。

私たちは男性の後を追いかけましたが、追いつくことが出来きませんでした。
誰かに助けてもらおうと、声を出して追いかけましたが、周囲には人がいなかったため誰も気が付くことはありませんでした。

私たちはコーチに即報告し、部屋に戻って何を盗まれたかを確認しました。

盗まれたのは机の上に置いていた海外用の財布に入っていた現金50ユーロでした。
私は財布を海外用と日本用の2つにわけており、日本用のサイフはフェンシングバックの奥底にしまっていたので気づかれなかったです。また現金以外のクレジットカードやパスポートは盗まれずに済みました。(犯人はリュックの中を見たようで、あらゆるチャックが空いていました)

どうやらスリをする人は本人が特定されないように、足跡が残るクレジットカードは使わず現金だけ抜いていくそうです。

私たちの部屋を狙われた原因は、部屋のドアがしっかりと閉め切っていなかったからです。宿泊したホテルのドアはオートロックですが「カチャン」と閉めた音がしても時々、閉まっていない場合があります。

私たちはちゃんと閉まっているか確認をせずに朝食会場へ出かけてしまい、このホテルのオートロックが緩いのを知っている男性がホテルに入り、狙ったのだと思われます。

監視カメラの映像を確認すると、私たちが朝食に行く5分前ごろにホテルの入り口から入るのが確認されています。しかもスタスタと早歩きで入口を通過しました。

私たちの部屋は2階で、おそらく犯人が1階からチェックをしていき、2階の私たちの部屋でヒットしたのです。そしてお金を盗み、男性が部屋を出る際に、ちょうど私たちと鉢合わせました。

犯人もまさか私たちに遭遇するとは思っていなかったと思いますが、私たちも安全であろうホテルで知らない人が部屋に入ってお金を盗むなんて思っていませんでした。

どんな時でも危機感を持ち、確認を怠らない
外出の際はスリ防止として貴重品を自分の前に持ち、肌身離さないようにしていましたが、ホテルでも油断をすることはできないと感じました。

またオートロックであっても自分の目で確認をしないと閉め切れてない場合があると知りました。

フランスに行った際は、フランスはスリが多いと聞いていたので特に気を付けていましたが、イタリアも多いらしいです。(違う種目の人はフランスで、部屋の掃除をする人にお金を盗まれたと聞いています)

イタリアは安全だと思っていた自分に落ち度があったと反省しています。
落としたものが帰ってくる日本は珍しく、海外では日本での常識が通用しないと改めて感じました。

日本でも電車の中でスリがあったりするので安全とは限りませんが。
(私の友達は埼京線の満員電車でトートバックに入れていた財布を狙われました)

スリ対策として貴重品を2つ以上に分ける理由とは

よく海外に行くときは複数の財布に分けてもって行ったほうが良いと言われています。
その理由は「1つの財布が盗まれても被害が最小限になるから」です。

1つの財布に多額の現金を入れるより、多額の現金を複数の財布に入れておけば、1つ財布を取られても失う額は少なくなります。

また財布を盗まれてしまうと現金やクレジットカードがなく、何も買うことができなくなります。予備の財布を準備すれば多少の買い物はできます。

私のイタリアから日本へ帰る間の飲食は、クレジットカードにお世話になりました。。
海外に行く際は2枚ほどクレジットカードがあれば安心です。
なくしたり落とさないように注意しなければいけませんが(笑)

大事なのは自分の身を第一優先にして守ること

今回はホテルで犯人と遭遇して追いかけましたが、今思うと相手が刃物などを持っていたら怪我だけでなく、命を失う可能性があり危なかったです。
奪われたのが現金だけで本当に良かったです。

よく海外のニュースで道端を歩いている人の鞄を、バイクを乗った人が奪い去っていく映像を目にします。鞄を取られた人は鞄にしがみつき、ずるずると地面に引きずらされ怪我を負ってしまうことがあるようです。

そうならないためにも、まずは自分の身を守る。それが1番にするべきことです。

結局お金は、現地の警察で事情聴取を行い、ホテルの保険によって現金が戻ってくるとのことです。
これからは海外だけでなく日本でも用心しなければいけないと、身が引き締まった経験をしました。