6月に愛知県豊田市で中日本フェンシング選手権大会が開催されました。結果は3位入賞。試合を重ねていく中で、今まで練習していたことが実践に結びつき、自分自身が成長できた大会でした。今回の経験で気づいたこと・学んだことを振り返ります。
(3位入賞の表彰式)
中日本フェンシング選手権大会で3位入賞
6月12日(土)に愛知県豊田市で行われた、中日本フェンシング選手権大会に出場しました。この大会は、今シーズン初めての大会であり、国内ランキングに反映される大会です。
約1年半ぶりの国内大会で、結果は3位入賞でした。
久しぶりの表彰台で素直に嬉しい。
ですが、まだまだこれから。
この大会を通して、成長している部分や今後の伸びしろなど、色んな自分を見ることができました。
大会前は、自分の思うプレーができず「このままで大丈夫かな」と心配でしたが、上手くいかなかったからこそ、注意点を気にして大会ではプレーができたと思います。
試合を重ねるにつれて成長
今回の大会は、取って取られての接戦ばかりの試合展開となりました。
- 1回戦は15-10 〇
- 2回戦は15-13 〇
- 3回戦は15-8 〇
- 4回戦は15-13 〇
- 準決勝は14-15 ●
リードしている中で少しずつ点差を縮められる危機感や、最終セットの切迫感がある中で仕掛けた勝負など・・・。
最後までわからないのが勝負だと再確認をしました。
試合を重ねるにつれて、ガチガチに力んでいた接戦でしたが、少しずつ余計な力が抜けると共に、冷静さが生まれてきました。
振り返ると、どこか接戦をゲームとしている自分がいるような感覚。
新しい自分の一面をみれた気がします。
自分を俯瞰できたのが良いポイント
今回の良かったポイントは、自分を俯瞰してプレーができたことです。
プレーをしている私と、背後霊のような位置で自分をみている私。
きっと「自分でするしかない」という責任からきているのだと思います。
と言うのは、今回の大会は私が社会人選手として出場した初めての大会だからです。
今までは学生として出場していたので、戦う時はベンチにコーチや選手など、誰かが付き添ってくれていました。
しかし今は、試合中に振り返って後ろのベンチを見ても誰もいません。
試合中のピンチが迫る場面で、相手選手がベンチにいる人にアドバイスを受けているのをみて、「私は自分自身で何とかするしかないんだ」と悟りました。
そう思うと同時に「だから私は一人で戦える準備をしてきたのだ」と自覚したのです。
それから、試合のセット間の休憩では「どうだった?」と自分に問いかける私や、自分の感じたことを踏まえて「こうしていこう」と提案する私がいました。
だから感じたことをカギにプレーができました。
準決勝の14対14の場面で一本勝負を落としたのは、「なるべくしてなった」結果でした。
自分のプレーに対する理解がまだ曖昧だったからです。
今はこの曖昧さを紐解いています。
自分自身が1番のコーチでありたい
私が試合で感じたことは、「自分のプレーに責任を持つ」ことの大切さです。
試合の流れを感じながら判断していくこと。
自分がやっているプレーにどんな意図があるのかを理解して実行すること。
すべては自分次第であること。
コーチに教わったことをそのまま飲み込むのではなく、自分でかみ砕き、自分の解釈を持つことで初めて試合で使えるようになるのだと学びました。
これをするには時間がかかりますが、その手間が自分をいつか助けてくれる。
身体のことを「自分の身体は自分が1番の理解者でありたい」と考えるように、
フェンシングも「自分が自分の1番のコーチでありたい」と思う今日この頃です。
(会社で頂いた花束がうれしかったのでパシャリ)