新チームで戦った関東学生フェンシング連盟リーグ戦。最年長として戦うことで「行動で示す」ことの影響力や大切さを学びました。気持ちは知らず知らずのうちに行動に現れており、スポーツの団体戦ではその行動がチームに良い意味でも悪い意味でも働くこと実感しました。
目次
新チーム法政女子は4位で幕開け
5月8日と9日に駒沢屋内球技場で第72回関東学生フェンシング連盟リーグ戦を行いました。学年が切り替わって初めての大学対抗戦で、法政女子フルーレは2勝3敗。1部リーグ4位となりました。
大学対抗の団体戦は前期に関東学生リーグ戦と王座決定戦(リーグ上位2校が出場)で、後期に関カレとインカレがあります。
今回の関東学生リーグ戦は学年が変わって最初の団体戦でした。
関東学生リーグ戦の1部は全6校で、2日間で5試合行います。
1日目は2校(早稲田大学・専修大学)、2日目は3校(日本大学・日本体育大学・日本女子体育大学)と対戦しました。結果は2勝3敗で、専大と日大に勝ち、早大と日体大、日女大に敗れました。
5月8日
VS早大(34対45)●
VS専大(45対31)○
5月9日
VS日大(44対43)○
VS日体(20対45)●
VS日女大(28対45)●
1部リーグの優勝は 早大。2位が日体で、3位が日女大でした。
法政大学は4位です。
今回は初めて最年長として戦った団体戦でしたが、「キャプテン」として気負うのではなく、「自分のプレーをする」という気持ちで戦いました。
気持ちの切り替えと行動でチームの悪影響になると学んだ試合
声は出し方で気持ちが伝わる
フェンシングの団体戦は試合の前後に円陣を組みます。
大学によって円陣の組み方は様々ですが、法政は最年長が「集中していこう」などの一言を述べて、「法政、ファイ、オー」と言います。
また試合後は「せーの、フレフレ○○(対戦チーム名)、フレフレ○○ 法政、ファイ、オー」で締めます。
私はこの円陣で「法政、ファイ」や「せーの」といった掛け声をする役目です。
リーグ戦2日目の日体大との対戦で法政が負け、個人的にも思うようなプレーが出来ず、試合直後の円陣の掛け声を、私は感情のままに落ち込み気味に言ってしまいました。
それに続く声は細く、私は「はっ」としました。
自分の落ち込みの感情がチームに伝わってしまったのです。
私は「できるなら、さっきのかけ声だけでも飲み込みたい」という気持ちになりました。
しかし、そんなうまい話はないので、次の最終試合である日女体に向けて、Tシャツを変え、トイレの個室で自分と向き合う時間を作り、身体をほぐすなどの行動で、気持ちや身体のリセットに取り掛かりました。
時間が経つほど気持ちの切り替えが難しい
「最後は勝って終わろう」と意気込んだリーグ最後の日女戦は、前半相手にリードされ、中盤に巻き返し試みましたが、点差を詰めることができず、敗れました。
チームの勢いが少しずつ弱くなっていった展開でした。
振り返ると、個人的には疲労で動きのキレが徐々に減っていくのを感じ、自分の試合で精一杯になっていました。また自分の感情をコントロールしきれずに、ベンチに座っている時に考え過ぎてピリピリしたオーラを出してしまったのではないかと思います。
そのためベンチワークを気にせず、声出しが少なかったです。
試合後にコーチから「チーム全体の元気がなかったぞ」と言われ、「元気が出ないきっかけを作ったのは私だ」と思い胸が痛かったです。
言葉よりが行動や存在の影響力は強い
勝つチームに共通しているのは「チームの団結感」であり、私達のチームは勝っている時はベンチにも声があり活気がある状態ですが、負けている時は勝っている時のような明るさを失っていました。
「プレーで勢いを吹き込みたい」と思いながら戦っていましたが、1つの試合が終わり色々と思うことがあっても、その日の試合が全て終わるまでは、次の試合に向けてすぐに切り替えるべきだと感じます。
これは1試合の中で試合や、1プレーにも共通して考えられます。
また最年長の私が不安そうだと、仲間にも心配をかけて余計な気を使わせてしまうので、みんなが自由に伸び伸びとプレーをするためにも、私がフェンシングを楽しみ、明るく元気でいることが、どんなに良い言葉をかけるより、強い影響力を持つと思いました。
私が後輩の立場だったら、自信がなく緊張している先輩に気遣ってもらうより、どんと構えた先輩がいるだけでが心強いです。
「行動で示す」というのは大きな効果があるのだと身を持って体験しました。
今回のリーグ戦で見つかった課題は、後期の関カレに向けて修正します。
また他種目の法政の結果も良くなかったので、法政フェンシング全体が大きな進化で戦えるように取り組んでいきます。