繊細な動きで身体の癖を見つけられた今回の講座。繊細な動きは誤魔化しができず、自分の克服すべき課題がわかります。講座では身体の構造や動きの違いについて学びつつ、できない事をできるようにするための取り組み方を先生に教えて頂きました。講座を受けた感想と講座を経て感じることをお伝えします。
目次
辻先生「とりあえず身体に訊いてみよ」に初参加
8月23日の午後は、つじ鍼灸院院長 辻敦史先生の「とりあえず身体に訊いてみよ」の講座に初参加をしてきました。
辻先生の講座は、TCアカデミーさんを知った時からホームページで知っており、「スポーツをされていた先生がいるんだ」と思っており、以前から興味を持っていました。
個人的に、初めてホームページで見た先生のお写真は少しクールなイメージがありましたが、実際にお会いするとフランクで面白い先生でした。
前日は高橋透先生の講座、辻先生の前は中西眞先生の講座を受け、先生方の話の理解が深まりつつも、辻先生の目線から新たな自分の身体を知ることが出来ました。
中西先生の講座を、辻先生も聞いており、「言いたいこと言われました」と仰っていましたが、そんなことは全然なく、とてもコアで地味中の地味(決してディスっていません)な動作が、いかに私達の身体に必要で、必要であるはずなのに失っているのだと気づかされました。
できること・できないことを講座で実感
辻先生の講座ではヒモトレや上半身と下半身の境目についてのお話、腹圧や足首-膝-股関節の位置関係のお話など、様々なことを実際に身体を使いながら教えて頂きました。
講座で印象に残ったことは、「立つ・座る・寝る」が運動であるということ。身体を休めるために動くと教えて頂きました。
そういえば、透先生が「身体は動かすだけで良くなるよ」と言っていたことを思い出し、さらに納得が膨らみました。
(これはすぐ立てる座り姿勢)
一見、静止していても、身体の内側は働いている。
これがどこかが休んでしまうと、どこかが過度に使い過ぎ、身体が偏ってしまいます。
身体のちょっとした位置関係で動ける身体に
私は椅子に座る際に、背もたれに頼って骨盤を後傾させていたり、膝の開きすぎや足首を組んで座る癖がありました。
先生に「この姿勢で立てますか?」と聞かれると全然立てない!
「足首が膝より出てるから引いてみて」と言われてやってみると立つことができました。
「そういえば、小学校の卒業式で「起立!」と言われてすぐ立てなかったな」と思い出し、「私の座るこの姿勢は15年以上前から続いてきたものなのか」とふと思いました。
講座で行った「股関節―膝―足首」の連動では、自分の癖が出るわ出るわ。
祝福すべき課題をたくさん発掘してきました(笑)
繊細な動きが自分の身体を教えてくれる
やったことは、写真のような姿勢から足首を曲げていくなど。
まずはスタートの姿勢から癖を発見。
つま先を前に向かせるのですが、自分が「これかな?」と思っていたものは、つま先が外側に向いていました。
また、指感覚が薄く、足首を曲げる際に左親指がついてこなかったり、膝がすぐに外or内に入ってしまったり。。。
先生に言われないと気づけなかったこともありました。
講座中に先生は、「できるところまでやってください。できないところまでやると無理して悪い癖がつきますんで」と仰っていました。
最初の私は、つま先を1ミリ上げただけでやり直しをしていましたが、回数を重ねると動かせる幅が広がってきました。
ぱっと見て、「こんなの簡単じゃん」と思われそうですが、繊細な動きほど難しい。地味に疲れます。
先生が、「思っているよりきついんすよ!あまりやり過ぎると筋肉痛になります」と言っている理由がわかりました。
講座でやったことは家でも練習場でもどこでも道具なしで出来ることなので、日常でちょくちょくやっています。
もしかしたら、あまり動いているように見えないので「梅津、何してんだ?」と思われるかもしれません(笑)
講座を受けて約1カ月経ちますが、以前より身体が自分のものであるかのように感じます。
都合の悪いものこそ丁寧にみつめる
そして、ここ最近感じていることは、「悪い癖をつけない」がとても大切であること。
勝負中「ここぞ」の場面で、その人の癖が出ると痛感します。
その癖が良いのもあれば、悪いのも。
辻先生が講座でよく仰っていたのが、「都合の悪い動きを飛ばさない。そこを丁寧に観ていく」ということです。
できない自分から目をそらさない。
自分自身とじっくり向き合うことで観えるものがある。
これはフェンシングや日常生活、勉強でも共通しているなぁと思いました。
また、良くないことを放置すればするほど、後でツケが回ってくる。
それも大事な場面で。
今取り組んでいることを「あの時にやっていて良かった~」と思えるものにしたいです。
次回の辻先生の講座は10月25日。
少人数で先生にじっくり動きを見てもらえるので、ラッキーな講座です。