10月にゴルフの新井真一プロと対談をさせて頂きました。心理戦であるゴルフはフェンシングとの共通点が多々あり、様々な選手をみてきた新井プロとの会話で、勝負や練習の場面で自分をコントロールする方法や物事の見方を気づき、学びました。

ゴルフの新井プロと対談

2020年も終わりますね。
今年は様々な分野の方にお会いできた年でした。

10月20日には、私がよく行っている講座TCアカデミーさんとのご縁で、ゴルフの新井真一プロと対談をさせて頂きました。

新井真一プロは、国内ハーフ最小スコア28の記録保持者であり、現在はプロやアマチュア選手の指導、ゴルフ上達の本やYouTubeを手掛けている方です。

きっかけは「ゴルフは心理戦」

私がTCアカデミーで、元力士の大岩戸さん(同じ山形県出身)に「勝負をする時の心構えについて聞いてみたい!」とお話したところ、TCアカデミーさんに「メンタルなら新井プロですよ」と教えて頂き、この対談が実現しました。

新井プロとの対談は面白い。あの温かく話しやすい雰囲気に、最近のフェンシングの悩みまで相談しちゃいました。

また、フェンシングとゴルフの共通点や異なった点、新井プロからみた国内外の選手の特徴などのお話をお聞きしました。
対談をしてもう約2カ月が経過しておりますが、新井プロとお話して自分が気づいたことを今でもふと思い出します。

もしかすると、新井プロとお話したことで競技への向き合い方や物事の捉え方が、1つアップデートしたのかもしれません。

それほど新井プロとの対談は、私にとって気づきと学びの楽しい時間でした。

自分軸からの冷静な評価が大事

新井プロとの対談で気づいたことは、「自分軸からの冷静な評価が大事」ということです。

私自身もそうだったのですが、新井プロが指導をする中でも、イップス(思いどうりに動かないこと)になる選手は、「焦り」や「○○しなきゃ」の思考、周りの目を気にする、相手への嫉妬というものが共通して働いています。

「周りからどう思われているのだろう」や「相手のスコア」を気にすることで、自分自身と向き合えずに自分のリズムを崩してしまう。

また、結果を気にし過ぎるがゆえに、自分のプレー内容を見失ったり、些細な失敗を重く受け止めてしまう。

ゴルフは1発のショットで決まるのではなく、トータルスコアで順位が決まります。
フェンシングも1本勝負ではなく、予選は5点でトーナメントは15点のため、最後までどうなるかはわかりません。

だからこそ、身体や気持ちの安定や不具合があった際の立て直しが大事になるのです。

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自分で自分を見ることが勝負での修正力に

新井プロがみた選手で、本人はあるショットを「だめだ」と思っていたが、新井プロの目線だと「本当はすごい良いショットで、ただ風がゆがんだだけなのに」、「悪い」を全部一緒くたにすると「いつナイスショットするんだ」というお話をお聞きしました。

確かに、フェンシングでも、「上手くいかない」と思っても、全てがダメなわけではなく、技を仕掛けるタイミングが悪い、相手との間合いがズレたりなど、ほんの些細な問題から発生しており、その他の部分は良い事があります。

だからこそ、「あーだめだった」「できなかった」と思うのではなく、「ここは良かったけど、あそこが違っていたんだな」と、自分で良い所と直すところを見つけることが大切だと学びました。

そしてこの視点を持つことで、1つ冷静な自分を持つことができると感じています。
私は練習中や練習後の反省で、以前よりも自分を細かく見るようになりました。

上手く行かなかった時は、上手くできた箇所を探し、この良さが生かせるためにはどうすれば良いかを見つける。自分で見つけることが勝負の場面での修正力にも繋がります。

コーチからの指導で気づく事もありますが、やはり自分自身のことは1番自分が知っているようになりたいです。

答えは自分で見つける

そんなふうに思える対談になった今回。
新井プロ、ありがとうございました。

選手目線のお話や海外選手の特徴など、分野は違いますが共通点が多々あり、よく「わかる!」「確かに!」と連呼した対談でした。
新井プロにもフェンシングのことを興味深く聞いて頂けて嬉しかったです。

そして、対談中にとっても大切なことに気づくことができました。
それは、「答えは自分で見つける」ということです。

「どうすれば良いですか?」「なんでですか?」と聞くだけでなく、思いついたことを実際にやって見つけることが答えであり、答えは人それぞれであるということ。

この対談をきっかけに、自分がやってみること、試してみることが広がりました。
これは来年の楽しみです。

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