フェンシングのミニ国体で、山形県成年女子が福井国体2018の出場を決めました。

宮城県の仙台市で平成30年度 東北総合体育大会(ミニ国体)が開催

8月24日から26日まで仙台市の宮城野体育館で、平成30年度 国民体育大会東北ブロック大会 兼 第45回東北総合体育大会が行われました。

この大会は「ミニ国体」と競技者の中で言っています。

少年男女はフルーレ種目のみで成年男子はフルーレとサーブル、成年女子はフルーレとエペで戦います。
試合方法は3人対3人による5本勝負の紅白戦で、第3試合まで行います。
チームの勝数が2勝または3勝すれば勝ちです。この試合を東北6県(青森・秋田・岩手・山形・宮城・福島)によるリーグ戦をします。

この大会で少年男女と成年女子は、国体出場が決まります。
少年男子は上位3県、少年女子と成年女子は上位2県が本番である福井国体に進めます。

また少年男女、成年男女の各種目の順位に点数が付き、その点数の合計点で東北総合の順位が決まります。

運動会に例えると、100m走や玉入れ、障害物競争などの種目を6色の色別対抗で行うようなものです。各種目は東北ブロック大会、色別対抗は東北総合体育大会です。

山形県成年女子はミニ国体を勝ち抜き福井国体の出場が確定

成年女子のフルーレは1位秋田県、2位山形県、3位岩手県。
エペは1位秋田県、2位山形県、3位が宮城県でした。

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山形県成年女子チームはフルーレとエペの両方で2位になり、福井国体の出場権を獲得しました。

フルーレとエペの両方で、お互いの県が勝ったり負けたりになり全勝した県がいませんでした。そのため勝数と得失点差で順位が決まりました。

エペでは秋田県と山形県の勝数と得失点差が同率で1位でした。
そのため秋田県と山形県の代表者の1人が5本勝負をして、エペの1位決定戦を行いました。
山形県のスポーツ少年団で指導をしている50代の男の先生は、「1位決定戦を行うのは滅多にない」と言っていました。

山形県の代表は今大会のエペで、勝率がチーム内で1番高い大学2年生(法政の後輩)で、秋田県からは山形県と戦った時に勝利を決めた社会人の選手が代表でした。

試合で先手を打ったのは山形県で2対0。
しかし、後半に秋田県に追いつかれ2対2の同点でタイムアップ。
1分間の1本勝負では秋田県の守りの固さに負けてしまいました。

僅かな差で負けた試合なので、とても惜しい試合でした。
私たちは「3人全員がフルーレ種目を専門としているのによくやったよね!」と喜ぶ気持ちと、「リーグ戦でもう1点でも取っていたら優勝していたのに」と思う悔しさの半々でした。

上位になった勝因の1つは8月上旬に行った大阪遠征

大会が終わった後、私たちは「大阪に練習しに行って正解だったね」と話しました。
その理由は、普段できないエペの練習をしたからです。
私たちは大阪の国体メンバーと2日間練習をしました。大阪チームはエペを専門としているため、レベルの高い相手とエペの練習ができました。

今回のミニ国ではエペを専門としている県は宮城県だけで、エペの勝利が国体出場に繋がりました。大阪ではエペでなかなか勝つことができずチームは不安でしたが、大阪遠征で学んだエペ(相手との間合いを気を付けることなど)をミニ国体に生かすことができました。

円滑なコミュニケーションで戦略を練ることができた

実は私的に大阪で練習をして良かったと思える理由がもう1つあります。
それはチームで過ごす時間が増え、お互いを知ることができたからです。

私たち3人はチームを組むのが初めてで、始めは会話に緊張がありましたが、遠征の終盤にはフェンシングの話だけでなく「お土産でりくろーおじさんのチーズケーキを買いたいので行きましょう!」とチーム内で気軽に話せるようになりました。

また練習では試合形式の団体戦を行い、種目によって誰が何番手で試合をするのがベストなのかを探るこができました。実際にミニ国で戦う順番に迷った時は、私たちが考えたベストな順番を参考にしました。順番を考える際も「私はここで戦いたい」と意志を躊躇なく言え、全員が納得して戦えました。

福井国体はフルーレで入賞を目指す

ミニ国体で優勝できなかった悔しさを、福井国体で晴らしたいです!
福井国体ではフルーレで入賞を目指して戦います。

福井国体は9月29日に総合開会式で、9月30日から10月3日までフェンシング競技を行う。山形県のフェンシング競技からは成年男女が出場します。

ミニ国体での少年男子は5位、少年女子は6位で国体は出場できません。少年男女のチームには中学生がおり、来年も少年で戦う選手がいるので、今回の経験を活かして来年に期待したいです。

山形県のフェンシングの総合順位は4位。来年のためにも成年は国体で勢いを付ける。

山形県の全種目の結果は以下の通りです。

  • 少年男子 5位
  • 少年女子 6位
  • 成年男子フルーレ 5位
  • 成年男子サーブル 5位
  • 成年女子フルーレ 2位
  • 成年女子エペ 2位
  • 総合順位 4位

東北総合体育大会の優勝は秋田県(8連覇)、2位は宮城県、3位は岩手県でした。
秋田県は試合中のベンチワークや応援の声が大きく、元気がある印象を受けました。
それに比べて山形県は種目によって盛り上がりの差があると感じます。

山形県の総合力を上げるためには、更に試合も応援も盛り上げなければいけなりません。
来年のミニ国体で山形県の順位を上げるために、今年の国体で成年男女が勢いを付けたいです。昨年の国体では成年男女が入賞をして表彰台に乗っているので、私たちもそれに続きたいです!