最後の最後まで勝負事は何が起こるかわからない。
今回の試合を通してリードしたまま勝ち切るためには今よりも少し先を見ることが重要だと学びました。
またこの考え方の癖付けは競技だけでなく、日常でも意識できます。
失敗を生かし、これからの試合で勝ち切るためにも高い目標をみながら挑戦していきます。

京都の大山崎町体育館で行われた全日本学生選手権大会

11月13~18日の期間で全日本学生選手権大会(インカレ)を京都の大山崎町体育館で行いました。この大会は関東学生選手権大会・関西学生選手権大会で、勝ち抜いた選手が出場する大学生の全国大会です。

私の種目であるフルーレは個人戦を13日、団体戦を15日と16日に行いました。

結果は個人が10位で、団体が6位。

個人戦はもっと上に行けると思っていたので悔しい結果となりました。
ベスト8を賭けた試合で、15対14の1本勝負で負けたのがとても悔しい。
自分の詰めの甘さを痛感した試合でした。

団体戦は優勝した日本体育大学に45対38で敗れました。
試合は敗れたもののチームの戦い方と雰囲気は以前より良くなり、チームのまとまりを感じました。
12月下旬にある全日本選手権大会の団体戦では、4年生の先輩の引退試合でもあるので有終の美を飾れるようにチームみんなが燃えています。

前回の課題をクリアすることで苦戦していた技の成功率が上がった

この大会までの練習では「腰の位置を一定にして動く」を課題に取り組んできました。
その成果として、今までの試合でよく相手にやられていたカウンター攻撃を多く抑えることができました。

腰を一定に動くことが体の上下移動をなくし、相手にカウンター攻撃のチャンスを与えなず、相手がカウンター攻撃をした場合でも、私の良いボディバランスで突きに集中することができました。

(フルーレは優先権がある側に点数が入るため、先に攻撃を仕掛けていればカウンター攻撃がきても先に攻撃した側に点数が与えられます)

まだ100%完璧にはできていませんが、前回の試合から1週間で変化を感じて嬉しいです。

試合でリードしたまま勝ち切るには今よりも少し高い目標を設定すること

今回の試合展開は前半と中盤は私が点数をリードしていましたが、後半に点数を追いつかれ、逆転負けをしました。

逆転された原因の1つは勝利を先走ったからです。
15点勝負で私は14対11で勝っていましたが、15点目が取れませんでした。
「最後の1点をとって早く勝利を決めたい」という勝ち急いだ気持ちが、私のプレーを単純にし、相手に隙を作っていました。

隙を作ることで14対14の同点になり、私が足を止めた時に相手の攻撃をくらって敗れました。

リードしていた時の試合展開を変えずに戦っていたら、最後の1点も取れたのに!と今になって思います。

今後リードしたまま勝ち切るために次回から「リードしている時は15点勝負は20点まで」と思いこんですると決めました。勝利を決める最後の最後まで集中力を全開にするためです。

陸上の短距離に例えるとゴールはゴールラインではなく、ゴールラインの先をゴールだと思って走るようなものです。そうすればゴールラインを加速した状態で通過することができます。

勝利が見えても勝利を決めていなければ、勝利ではありません。

最後の最後まで勝ち切るためには「今よりも少し高い目標でやる」ことが必要だと今回の試合で学びました。

この意識はフェンシング中だけでなく日常生活でも定着させることができます。
例えば私の場合は「毎日の英単語集を2ページから3ページに増やす」や「授業の課題を済ませる目標時間を30分早めてみる」などです。

頑張れば実現可能な目標に設定することで「集中しないとできない状態」に追い込まれるため、必死に取り組みます。
目標が達成できれば、次の段階に早く取り掛かることができます。

現状維持は衰退の始まり

今回の負けた試合では私が点数をリードしてはいたものの、点差を2~4点差にしか広げることができませんでした。

最後の1点だけでなく、試合中に相手を突き放すかも反省しなければいけません。

私がリードをして戦う時は、「この点差を維持して勝とう」と思うのではなく「この勝負は相手に〇点以上はとらせない」という目標を持って戦えば、最後まで危機感を持てるはずです。

今の状態を維持しようとすると必ず自然と下がってしまうので、常に坂をかけ上るような気持ちで、高いところを見ながら進み続けなければいけないとつくづく思います。

私が長距離をしていた頃にやっていた400mのトラックを6周する練習で、毎周のラップタイムを一定にするには、ペースを少しずつ上げるつもりで走らないとタイムが落ちていきました。

まさに「現状維持は衰退の始まり」です。

試合中や練習、日常でも変化を楽しみ求め続けます。
常に高い目標を意識することで、これからは最初から最後までリードを許さず、点差をつけて勝つ試合をしていきます!