6月12日(日)に愛知県のスカイホール豊田で、第61回中日本フェンシング選手権大会が行われました。シニア女子フルーレで結果は3位。去年に続いて入賞することができました。この大会を通して「自分と向き合う」大切さを実感しました。
モヤモヤから抜け出した中日本選手権大会
今年も中日本選手権大会で3位入賞しました。
大会を終えて感じるのは、今の実力を発揮できた嬉しさ。
そして、発揮したからこそ感じる力不足さです。
今だから言えることですが、
大会前は、心のどこかに不安がありました。
「このままで大丈夫だろうか」と。
この不安と向き合わなきゃと思いつつ、自分と向き合うのを苦しく感じていました。
あの、モヤモヤしていた大会1週間前。
とある学びの場で「あぁ、今のわたしは心に蓋をしているんだ」と思っていたところ、
ちょうど良く、自分のことを話す機会がありました。
せっかくだからと話してみると、少しずつ心の蓋が外れはじめ、自分にしっくりくる言葉を見つけられるようになりました。
停滞していた私の心が動きだしたのです。
その時、ある先生にアドバイスをいただきました。
それは「自分の今と過去を振り返る」ということ。
これが私に面白い気づきを与えてくれたのです。
(左側が私)©伊東英成
「自分の今と過去を振り返る」で見えたもの
私は1年前の日記とフェンシングノートを振り返りました。
そう、去年のこの中日本選手権に挑む自分です。
すると、ちょうど1年前も似たような状況になっていました。
日記では今のように思うようにいかない中で、模索をしていました。
そして何より衝撃的だったのが、フェンシングノート。
なんと、取り組んでいることが一緒だったのです!!!(笑)
「え!やっていることが一緒?全く進歩していないじゃん」と一瞬思いましたが…。
フェンシングノートを読み返す中で、「ちょうど一周したんだ」と思いました。
それは、螺旋階段のように同じところを回っていますが、同じことをしていても、1年前とやっていることの捉え方が変化している。
というより、さらに豊かになっている。
1cmが10mmのように、1つの物事には細かい要素が合わさっており、私はひとつのことを見る着眼点が増えたのだと実感しました。
そう思えたからこそ、素直に「今の自分を試したい」と心から思い、それからは結果を気にせず、「自分のフェンシングをしよう」と決めました。
(右側が私)©伊東英成
自分の舵を取るために、自分と向き合う
そして大会の時には、良い点も悪い点も含めて、自分を発揮できたと思っています。
1年前と今の自分を比べて成長を感じたのは「細かさ」
それは主に感覚的なものですが、それが私の助けになると試合中に感じました。
力不足を感じるのは、心技体の面で自分をコントロールすること。
しかし、今取り組んでいることは決して間違ってはいないと確信しました。
そして今回学んだことは、自分の人生の舵を取るのは自分であること。
自分のことは自分が1番わかっていないと。というより、わかろうとすることが大切だと身をもって感じます。
今回それは私にとって「自分の今と過去を振り返る」ことでした。
不安に思うのは自分が迷子になっていたからだと、しみじみ思います。
これからも「今ここ」と向き合いながら丁寧に励んでいきます。