頑張りたいのに頑張れない、頑張れない自分が嫌いになることってありませんか?
私も頑張ろうとし続けていたので、その気持ちがわかります。
「やる気はあるのに上手くいかない」その原因は無駄な部分に力を入れて疲れているからです。
これから私が頑張れない人に知ってほしい対処法をお伝えします。
目次
本が繋ぐ出会いと発見
先日上野にある蔦屋書店にいたところ、10月に参加した本の主題歌を決める読書会『BGMeeting』の運営をしている方とばったりお会いしました。まさか都内の数ある書店の中でばったり会うとは(笑)
約5か月間ご無沙汰だったので、本が繋ぎ合わせてくれたのかもしれませんね。
(私がなかなか読書会にいけなかっただけですけどw)
そして新しく栞ができたようで、2枚頂きました!
進化し続ける『BGMeeting』
3月は予定が入っているので、4月の読書会には行こうと思います。
頑張れない人におすすめの本
先日ある方から1冊の本を紹介して頂きました。
川下和彦さんと、たむらようこさんが著者の『ざんねんな努力』です。
「頑張っているけど報われない。しかし、頑張らなくても結果は出せる」と私に教えてくれた本でした。
内容は、大学時代の恩師を囲んだ行われた同窓会のストーリーです。
登場人物は「なかなかうまく行かない、続かない」と悩む大学時代の同級生3人組(ダイエット中のマサト、英語の勉強をしているヒカル、節約をしているアリサ)と恩師であるミツル先生です。
ミツル先生は3人の悩みを聞いたあとに、1編の物型を話しました。
それが「ガンバール国」と「ガンバラン国」のお話です。
頑張りが求められる「ガンバール国」に住む小学生のミサキが主人公です。
お父さんやお母さんに「頑張って起きなさい、頑張って勉強しなさい」と言われ続けるミサキは、「頑張れ」が嫌になり家を出て、電車に乗って「ガンバラン国」に行きました。
ミサキはガンバラン国で出会った個性的な人たち(同じ服ばかり着てる人、ゲームばかりしてる人、いきなり寝る人…など)から「頑張らなくても結果がついてくる10か条」を教わりました。そしてミサキは「私は頑張り方を間違えている」と気づき、家にかえってお父さんとお母さんにガンバラン国で知ったことを伝えるお話です。
ミツル先生の話を聞いたマサトとヒカル、アリサは「本当にそれで結果になるの?」と疑いながらも、騙されたと思って取り組むことで、3カ月後にはダイエットでスリムになり、英単語を毎日10個は必ず覚え、貯金をコツコツするようになりました。
1回の意志決定でも疲労が溜まる
人間には10回しか決める集中力がないと言われています。
あれもこれも考えてやっていると、あっという間に意志決定の集中力がきれて力尽きてしまいます。モノゴトを決めるには「三枚のお札」のように、最も大事なところに力を注がなくてはいけません。
無駄な切り札を使わないために、自分の中で譲れるところor譲れないところの物差しを持たなければ本当にやりたいことができません。
頑張ろうとして疲れきった私の実例
私は試合後に反省をノートに書くのが習慣です。
ある日、私は試合後に「自分に必要なことは何か」をノートに書きだしました。
必要なこと
当たり前ですが、どんなに強い人でも足りないところは必ず出てきます。
私の場合は噴水のように溢れ出るくらいです。
そして試合後の私は、特にやる気が満々で「全部やらなきゃ!」と思い、全てことを一度に手をつけようとしました。
そしてその結果がこちらです。
早起きして朝練からの午前練習と午後練習、その後は自主トレーニングで1日が終了。
そして練習量が多いからこそ食事をしっかりとらなきゃとスーパーに行き、午前と午後の間にできることをやろうと机に向かってイスに座る、隙間時間を活用しようとスマホで指を動かし情報収集。。。
家に帰ったら洗濯やお風呂、1日の反省の時間も必要で、やることが多すぎるあまり、やりこなすことに精一杯でした。
練習に身が入っているつもりでも、頭の片隅には「今日は家に帰ったらあれやって、これやって…」と考えていました。
また食事を準備する時間や1日を振り返る時間は、自分が理想とする時間よりオーバーしてしまうんです。理想と違う自分に腹が立ちます。
そして詰め込むことで私の身体はキャパがオーバーしました。
ついに私は疲れすぎて、夕食のサイコロステーキを食べながら目をつぶっていました。
「小学生か!!」と自分で突っこみたいくらいです(笑)
大きな目標だけなく小さな目標が必要な理由
やる気だけ先走っても慣れてない身体はついていきません。
「トレーニングは軽度から少しずつ負荷をかけて」という理由と一緒です。
辛さに慣れているアスリートは「頑張らないと」と思えば、ついつい無理をしてしまいます。でもその頑張りは一時的なもので長続きしません。
自分のすべきことをしていれば努力は報われる
私はこの本の中で心に響いた言葉があります。
それは「必ず尽きるガソリンで走るな」です。
最初にグングンと進めば後で必ず力が尽きてしまいます。
やる気というガソリンに頼って燃え尽きるのではなく、ヨットのように風が吹けば進み、風がやめば止まるように「その時の自分に必要な方向」に合わせて変化しながら進めば、少しずつ確実に目標に近づけると発想を転換することができました。
何をするにも「やる気」は必要です。
しかし大きな目標に対するやる気だけでは限界が来てしまいます。
だからこそ大きな目標の中に小さな目標を持ち、やることをシンプルにして進むことが鍵になります。
長い道のりは先が読めず気が遠くなりますが、長い道のりの中に中間ポイントを置くことで、ターゲットが絞られ、見えるからこそ辿りつくことができます。
全てを1度にやろうとせずに大事な1つを積み重ねる
全部できなかった自分を責めるより、1つできた自分を褒めることが100倍気持ちがいいです。
競技を始めてから今まで「努力は必ず報われる」を信じ、「努力は報われると限らない」と言われては「私が証明する」と思いながらやってきました。
しかし、それは「努力は必ず報われる(自分がすべきことをやっていれば)」ということなのかと思います。
頑張ることに縛られない
今の私に必要なのは「頑張ろう」と思わないことです。
私のすること全てがフェンシングに繋がっており、どんな状況でも楽しむ才能が私にはあります。
「もっとやらなきゃ」と追い込むのではなく、意識しなくても私はやっているのです。
この本と出合う前は「頑張る=良い事」と思っていましたが、今では「頑張る=苦手なことに取り組むこと」に変わりました。苦手だと思い込むことは自分で壁を作っているのと同じです。
「頑張ろう」と思うと、つい肩に力が入ってしまいます。
私は「頑張らなくていい」と思うことで縛りから解放され、体も心も自由に伸びる気がします。
やっと今まで私が言われてきた「頑張らなくていい」の意味が理解できました。
「頑張れ」は使いやすい言葉ですが、簡単には使っていけないと感じます(それでも癖で“頑張ります”と言ってしまいますが)
これからの行動や気持ちの変化を感じるのが楽しみです。
もっと早くこの本に出会いたかったなと思いつつ、このタイミングで読むのがベストだから出会えたのかなとも思います。本も人も出来事もご縁ですかね。