私が料理で再確認した「何事もやってみないと身につかない」
実際にやってみることで、自分が想像もしていなかった学びを得ることもあります。
今回は、私が体験した「やって良かった」と思える出来事をご紹介します。

DSC_0637

「やってみる」は「できる」への橋渡し

「何事もやってみないと身につかない」
これはやってみるからこそ、しみじみ感じます。

最近はYouTubeやインスタグラム、ツイッターなど、より気軽に素早く情報をキャッチできる便利な生活ですが、

はたしてその情報が自分の身になっているしょうか?

新しい情報を得るだけで、満足していませんか?

私は「わかる」と「できる」は違うと考えています。

「わかる」とは、頭で理解ができていること。
「できる」とは、実践で使えることです。

「わかる」を「できる」に繋げるのが「やってみる」
「やってみる」は「できる」への橋渡しです。

私のおうち時間。料理での出来事

このように、私は堂々と語っておりますが、「何事もやってみないと身につかない」と改めて感じた出来事がありました。

その出来事とは、お料理です。

5月4日の土曜日に、実家から山形の食材が届きました。

DSC_0702

山形の生そば、くきたち菜、実家で獲れたアスパラとタラの芽です。

山形食材が届いたのはお昼前。

届いたタラの芽を天ぷらにして、生そばと一緒に食べようとワクワクしながら、昼食の準備を始めました。

実は私、天ぷら料理に初挑戦です。

実家では、よく母が作ってくれましたが、自分で調理するのは初めて。

母に作り方を確認しようと電話をしましたが、電話に出ず。
次に父へ電話をかけました。

すると父と電話が繋がり、母は仕事に行っているとのことでした。

私は父に、タラの芽の天ぷらの調理方法を聞いてみましました。

父は「タラの芽は素揚げだべ」と答えます。

「素揚げって油で揚げるだけだよね?」と確認すると、

「んだ(米沢弁で“そうだよ”の意味)」というので、私は天ぷらから素揚げに変更しました。

タラの芽素揚げ事件

私は「素揚げは簡単そう、早く食べたいな」と心の中で思いながら、タラの芽を洗い、油を用意しました。

最近は冷凍カニクリームコロッケを油で揚げた実績もあり、揚げ物なんて簡単にできると思っていました。

そして、タラの芽が素揚げになる時がやってきました。

私が熱々の油の中に、タラの芽を入れた瞬間、

「パンッ!パチパチパチッ」

なんて良い素揚げの音色だろう。

と思うのは裏腹に、

油が勢いよく跳ね上がる音と、打ち上げ花火のように、あちこちへ油が飛び散るではありませんか。

そこで私はハッと気がつきました。

「そうだ!水と油だ!!」

タラの芽を洗い、水分を取らないまま、油の中に放ってしまい、水と油が決して交わらない「水蒸気爆発」の世界を私が作り上げてしまったのです。

さらに追い打ちをかけたのは、揚げ物をしている隣のコンロ。

火に油を注ぐように、お蕎麦を茹でていました。

さらに油が弾けます。

もはや、

パチパチではなく、バチバチです。

私は火事だけは死守しようと、急いで火を止めました。

火を止めようとした際に、腕に油が跳ねましたが一切気にしません。

人は必死になると痛みも感じなくなるのですね。

火を止めて数秒後に水と油の戦いが終わり、見渡せば台所が油まみれになっていました。

床にもコテコテの油が跳ねていました。。

幸いにして火事にならず、ひと事件がありましたが、何とかお蕎麦とタラの芽の素揚げが完成です。

素材が味を引き立て美味しく頂きましたが、後片付けには時間がかかりました。

おそらく、食べている時間よりも長いです。

私は今ではこの出来事を「タラの芽素揚げ事件」と呼んでいます。

何かを生み出さなければ自分のモノにならない

水と油のことは知っていました。
しかし、料理では気がつかなかった。

わかっているけど、できなかったのです。

知識が生活に沁みついていないとしみじみ感じました。

頭でわかっていても、身体は理解していない。

ということは、知識が実際の行動で使われていない。

今回で、実際に使われず、私の中に眠っている知識は山ほどあると知りました。

知識を使って何かを生み出さなければ、自分のモノにならないと改めて感じます。

だからこそ、やってみる事が大切なのです。

失敗は成功のもと。失敗は成功した時の笑い話

この「タラの芽素揚げ事件」のことを母に報告すると、

「タラの芽は素揚げじゃなくて天ぷらだべした~」と言い、やはり我が家はタラの芽は天ぷらだと知りました。

有難いことに、私の失敗を聞いた母は「経験、経験!」と励ましてくれました。

そして後日、タラの芽の天ぷらに挑戦し、見事成功!!


(リベンジはタラの芽とこしあぶらの天ぷら)

まさに失敗は成功のもとですね。

「やってみる」は学びと発見のお釣りがくる

今回は「何事もやってみないと身につかない」と改めて感じました。

やってみると予想外な学びと出会い、また1つ自分の世界が広がっていきます。
その学びが、自分色になるのが面白い。

まさか料理を通じて、このことに気づかされるとは思いもしませんでした。

皆さんもおうち時間を安全に、楽しく過ごしてくださいね。

Let’s try anyway!
(とにかくやってみよう!)