福島県川俣町で行われた東北大会で山形県生年女子は総合1位で茨城国体進出を決めました。今大会で心がけていたことは「試合中は目の前の相手に集中する」こと。試合に合わせて集中をコントロールするために準備したことや考えをお伝えします。

東北大会を1位通過で茨城国体進出

8月23~24日に福島県川俣で東北大会が行われました。
これは10月にある茨城国体の出場を決める試合です。
フルーレ種目とサーブル種目の団体戦を行い、私達の山形県成年女子チームはフルーレが1位でサーブルが2位。総合優勝で国体出場を決めました!

小さい頃から知る先輩方と組む初めてのチーム

チームは3人で、今年は社会人の先輩2人と私です。
実は先輩2人とは私が小学生時代に高校生でフェンシングをしていた先輩で、高校の練習にお邪魔させてもらった時にお世話になっていました。

まさか今こうやって一緒にチームを組む日がやってくるとは。。。

今回初めて先輩方とチームを組んで本当に心強かったですし、楽しく試合ができました。

特に最年長の先輩は明るくパワフルでワイルドな先輩で「チームの温度が上がる感覚」を一緒にいて学ばせてもらっています。

2人の先輩はサーブルの上級者で海外大会も経験しているお二人です。6年前の東京国体でフルーレ準優勝・サーブルで優勝し、2年前の愛媛国体ではサーブルで準優勝をしています。

国体経験も豊富な先輩方ですので私が今後の山形成年女子を支える存在になれるよう、戦いながらレベルアップしていきます!


成年女子チームで試合後に。みんな良い表情◎

試合に集中するために心がけたこと

今回の大会は「チームで国体出場を決める」という目標を持ちつつ、個人的には「夏休みの取り組み成果確認テスト」のつもりで試合をしていました。

夏休み中は「今だから取り組める普段できない自分の強化」をテーマ過ごし、紹介したいことは様々ありますが、今回は試合中に頭に入れていた1つのことをお伝えします。

それは、自分が「良い状態の自分でいるか」を感じることです。

夏休み中にセルフマネジメントの研修に参加し、いかに自分をピークな状態に持っていくかについて考えるきっかけになりました。

人間の集中力は長時間は続かず、最高の状態でいれるのは短時間であることを知り、ピークに合わせて力を抜く大切さや「目の前の今」に集中するヒントを得る場になりました。

自分の良い時と悪い時の特徴を知る

過去の経験を振り返ると、良かった時と悪かった時にそれぞれ特徴があり、今回の試合は良い状態の自分でいるかを確認しながらプレーをしました。

私の良い状態は

  • 1つのこと(対戦相手)に集中し、集中ビームが細く長く濃い
  • 前向きで笑顔でいる
  • 自分の「今できること」をやろうと思う

集中ビームとは私が勝手に名付けた言葉で、小学校の理科で黒い紙に虫眼鏡を使って煙を出すような「1点に意識を注ぐ」イメージです(笑)

悪い状態は

  • 気が相手ではなく人や物などあちこちに行く
  • 人の目(どう思われているか)が気になる
  • ひねくれた考え
  • 感情に振り回される
  • 今までの行いや今後のことを考える
  • 結果を先に意識する

これは懐中電灯を遠い所に当てて「ぼんやり」と見えているイメージです。
何かに今を邪魔されて「心ここにあらず」的な。

この良い時と悪い状態では、フェンシングだけでなく日常でも共通しています。
例えば友達のとの会話の途中で「今日のお昼はカレーにしよ」と思っていたら「何の話をしてたっけ?」となってしまったとか。(ごめんなさい!)

目の前のことに集中すれば結果は後でついてくる

先日はある人にこんなことを教えてもらいました。
「成果を目標にすると達成できない。そこに辿りつくための考え方を身につけないと」

練習の勝ち負けよりも、何を考え実行し、それがどうだったのかが重要であり、ここぞの場面で自分の引き出しをフル活用できる人が勝負に勝つ。

今回の試合では「自分がやってきたこと出す」気持ちで、目の前の相手と向き合い、私は専門であるフルーレ種目で全勝することができました。注意する部分が途中に抜けてしまう課題がありますが、これは今後克服していきます。

夏休みを振り返ると完璧ではありませんが、自己採点的には単位をあげられるような夏休みになったと感じた大会になったのではないかと思います。

9月からはフェンシング三昧で楽しみ

これからは9月20日の全日本選手権に向けて練習し、9月24~10月3日までは沼津合宿、10月4~7日は茨城国体とフェンシングのイベントが続きます。

立て続けにあるからこそ自分の注ぐべきところに力を向けれるように、自分の状態をベストに調整していきます!


表彰式後に6年前の東京国体で私が少女(高校1年)として、3人が成年として出場した皇后杯獲得メンバーでパシャリ。