福井しあわせ元気国体2018が台風の影響で1日遅れで開催

10月1日に福井しあわせ元気国体2018が越前市AW-Iスポーツアリーナで行われ、山形県代表として出場しました。

私以外の山形代表メンバーは、山形の高校で教員をしている社会人選手、同じ法政大学の後輩です。

予定では9月30日と10月1日の2日間はフルーレの試合でしたが、台風24号の影響で30日の中止になり、1日でフルーレをすることに変更しました。
30日は天皇陛下が会場に来られる予定でしたが、試合が中止になったのでなくなりました。

国体の競技の進め方

国体は「紅白戦」方式の団体戦で競技をします。
試合は最高3試合行い、チームの勝ち数が2勝以上したほうが勝利です。
まず3人のチームの中で、第1から第3試合のどこで戦うかを決めます。
次に第1試合から行います。試合は5本勝負で3分の1セットです。

成年女子は各ブロック予選を勝ち抜いた16県が参加しました。
国体の1回戦は3県のリーグが6つあり、リーグ内で上位2県が2回戦に進出します。
2回戦は3県のリーグが4つあり、リーグ内で上位2県が準々決勝に進みます。
準々決勝からは1から8位を決めるトーナメントで、2回戦の結果でシード順位を決めます。

山形県成年女子がフルーレで8位入賞

私たちは1回戦(岐阜、千葉、山形)と2回戦(山形、秋田、東京)をリーグ内2位で勝ち抜き、準々決勝に進みました。
ベスト4を賭けた準々決勝では東京都に2対1で敗れ、ベスト4に入ることはできませんでしたが、私たちの目標であった8位に入賞しました。

個人的には今まで取り組んできた振り込み技で点数を取ることができ、自身のレベルアップを感じました。また東北ブロック予選で負けた秋田県の選手にリベンジを果たし、チームの勝利に貢献できて嬉しかったです。
しかし試合を振り返ると、私は相手を突く正確性が不足しているので、速く正確に突く練習を今後はしていきます。

厳しい試合を勝ち抜いたチームの強い絆

今回の試合は1回戦からよく試合で対戦する選手が多く、厳しい試合が多かったです。
特に2回戦ではナショナルチームが3人揃っている東京都と、国体入賞の常連県である秋田県との対戦でした。周りからも「もう2回戦で当たるの!?早くない?」と言われましたが、山形県チームは「私たちならできる!」と気合を入れ直して試合に挑みました。

試合は秋田県に2対1で勝ちました。
私と社会人の選手が勝ち、チームで掴んだ勝利に喜びました。
点数を取るとプレイヤーと同じくらいベンチでも盛り上がりました。

東京都には3対0で負けましたが、秋田県に勝ったので、激戦と呼ばれる2回戦を通過し、入賞を決めました。

新チームから遠征や合宿を通して高めた結束力

私たちが国体で勝てたのは遠征や合宿を通して、お互いの理解を深めチーム力を積み重ねたからです。

山形代表メンバーが決まり、国体が始まるまでの約3か月間に、大阪や岐阜での遠征や山形県の国体合宿を行いました。私たちの活動拠点は東京と山形に分かれていて、予定を調節しながらも共に練習すること、チームの力をつけていきました。

団体戦の練習を多めに行い、誰がどの順番で試合に出たほうがいいのかを試し、話し合うことで、国体では「私たちが出やすく、勝ちやすい順番」を作ることができました。
また相手の試合の出方を予測して、どの順番でも戦えるように練習でも順番を変えて戦い、試合に対する心構えの準備もしました。

楽しみながら戦うことができた仲間に感謝

チームで過ごした時間があったからこそ、試合では仲間を信じて戦うことができました。国体が終わりチームは解散しますが、「これからも山形県のフェンシングを盛り上げていこう」と話しました。

来年の国体はフルーレとサーブル種目になり、山形県の方針でどちらの種目の入賞を狙うかはわかりません。もし今年と同じく、フルーレに力を入れるのであれば、来年はさらに上位になります!

私は国体に参加することで、チーム力は日々の積み重ねで強くなると身をもって感じました。。
ただ一緒に練習をするだけではチーム力は向上せず、共に戦い、仲間と話し合うことを重ねることでチームの中の個人の役割が見えてきます。
今回の私のはプレーででチームに勢いをつける役割だと思いながら試合をしていました。

どんなチームでも戦える柔軟な選手になれるように、いろんな環境に身を置いて練習する必要があると感じます。

次の試合は関東学生選手権大会で個人戦と団体戦があります。
10月、11月、12月は法政大学として戦う団体戦があります。
コミュニケーションを取り、試合経験を重ねながらチーム全体で強くなります!