8月に中国・成都で行われたユニバーシティゲームズ2021。結果は個人戦が8位入賞、団体戦は3位で銅メダルを獲得しました。私にとってこの夏1番の思い出になる大会です。フェンシングだけでなく、人との繋がりやスポーツの価値、国際交流など多くの経験をすることが出来ました。

今年の夏の思い出を振り返る

10月に入り急に秋めいてきましたね。

夜は肌寒く感じます。

最後にブログを更新したのが7月…。

私にとってこの夏、1番の思い出をここに書き留めさせて頂きます。

FISUワールドユニバーシティゲームズでの銅メダル獲得

この夏は中国の成都で行われた「FISUワールドユニバーシティゲームズ」に出場しました。

この大会は別名「学生のオリンピック」と言われる大会で、FISUは国際大学スポーツ連盟(Federation Internationale du Sport Universitaire)の略になっています。

この大会は2年ごとに行われる大会で、本来は2021年に行われる予定だった大会がコロナウイルスによって延期になり、ついに今年開催されました。

年齢制限がある大会ですが、今回は参加資格が2021年に条件を満たしている人も出場できるという参加条件で、私も参加することができました。(私は2020年卒業です)

私にとって最初で最後のユニバーシティゲームズ

私にとってこの大会は最初で最後のユニバーシティゲームズでした。

この大会は各種目3名が代表に選出され、今までも出場するチャンスはありましたが、選考会で私は毎回4位で補欠選手になるものの出場することはありませんでした。

そのため今回、この大会に出場できると決まった時は嬉しかったです。

フェンシングを続けてきて良かったという気持ちと、神様は見守り続けていたのだという2つの気持ち。

「せっかく出るからには後悔なく楽しもう!」と思って出場した大会でした。

初めての世界大会での表彰台。個人8位入賞、団体3位で銅メダル。

そして結果は個人が8位入賞、団体が3位で銅メダル。

今まではアジアの大会でメダルを獲ったことはありましたが、世界大会でのメダルは初めてでした。

個人戦ではワールドカップで顔を合わせるメンバーが出場する中、入賞できたことが嬉しかったです。なかなか世界で勝てないと思っていた私に自信をくれました。

団体戦ではチームメイトと「メダルを持って帰ろう!」と話していたことを実現でき、みんなで獲得した銅メダルには色んな想いが込められていました。

個人戦でメダルを獲れなかった悔しさや、チームとしてみんなが同じ想いで戦い続けたこと、戦っている時に「一人じゃない」とベンチや観客席から応援の言葉をかけてもらったことなど…。

改めてみんなで獲れた銅メダルなので、本当にチームのみんなに感謝です。

また、帰国した際に獲得した銅メダルを色んな方に見て、喜んでもらえたことが本当に嬉しかったです。

いつも応援してくれる皆さんの支えがあるからこそ、獲れたメダルなので、私のメダルに皆さんの指紋がペタペタ重なっていくのが心嬉しくて、メダルの重みが増すように感じました。

スポーツの価値を感じた選手村での生活

大会期間中は選手村で過ごしました。

この選手村が本当に広い。

選手村の中は各国の宿泊の棟の他に、食堂やトレーニングジム、中国の文化に触れる建物やカフェ、スーパーなど色んな施設が入っており、選手村の中に循環バスが通っていました。

選手村では各国の代表ジャージやTシャツ、バッジを交換したり、中国の文化を実際に体験するコーナーがあるので私は切り絵をやってみたり…。

色々と選手村でやってみたいことがありましたが、規模が大きく結局全部まわりきることが出来ませんでした。

試合が終わった後は、フェンシングや他の競技団体と一緒にパンダを見るツアーに参加したり、フェンシングのメンバーで選手村の外でご飯を食べたりしました。

またユニバーシティゲームズの閉会式に出席し、改めてスポーツは結果を出すことも大事ですが、スポーツから生まれる価値(相手への思いやりや尊敬、言語を超えて繋がる絆など)の素晴らしさを再認識する機会になりました。

今大会は中国の成都市を上げての盛り上がりや、現地ボランティアスタッフの丁寧な対応や親しみやすさ、「日本が大好き」と言ってくれる海外の人たち。

「スポーツはこんなにも人を結びつけるんだ」と心が温かくなりましたし、しばらく忘れていた気持ちを取り戻しました。

フェンシングだけでなく、人間力も学べたこの夏。

この貴重な経験を今後の競技人生に活かします!