何かを判断する時に、考え過ぎは物事が複雑になり行動を鈍らせる障害になる。変化に対応できる人は時間に限りがあると知っているからこそ、感じたことを素直に行動に移している。変化に対応できる人は旬を読むのが上手いのです。考えずに感じる。この本と今巡り合えて嬉しいです。

『「自然体」がいちばん強い』

桜井章一さん『「自然体」がいちばん強い』

先週わたしが読んだ、麻雀の桜井章一さんの『「自然体」がいちばん強い』という本。

「考える」ではなく、「感じる」という事が、最近の自分に足りなかったと気づけました。

この本は、心の持ち方だけではなく、身体の感覚や使い方、人としての立ち居振る舞いなど、「確かにそれ大事だな」ということが書かれています。

身体感覚の話では、すぐ体感できる例えを交えながら、心の面との繋がりを教えてくれます。

感じたことを素直に行動に移す

この本に書かれている内容で、私が度々スルーしてしまうことがありました。
それは、「感じたことを素直に行動に移す」ことです。

人との会話で、「今これ話したいな」というものが降ってくるのですが、そこを躊躇して「今はタイミングじゃないかな」「もう少し自分の考えがまとまってからにしよう」と後まわしにすると、結局それを話せずに終わってしまい、「あぁ、あの時にしていれば…」と後悔することがあります。

フェンシングでは、「ここ突ける」と直感が働き、そこで行けばいいものが「いやこれは確かなのか」と目で認識してから攻撃すると、時、すでにおそし、一瞬でチャンスは過ぎ去ります。

そんな経験があるからこそ、「感じる」ことは何か重要なメッセージがあるのではないかと思います。

「今」をいかに大切に扱えるか

例えば、家で全く視界に入っていなかった本がいきなり気になりだして、実際に手を取ってみると、自分に欠けていたものを気づかせてくれる内容が書かれていたり、

講座を申し込み時に「今の自分に必要だ」とビビッと来たものは、想像以上の学びをお持ち帰りできます。

つい最近は「感じたことを素直に行動に移す」を読んでから、ずっと連絡しようと思っていて、していなかった方にご連絡をしました。その方も感覚を大切にする人なので、最近のフェンシングの課題を相談して「あぁ、最近の私は形ばかりを気にしていたんだ」という事を痛感しました。また、桜井さんの言葉とのリンクがあり、さらに吸収することができました。

これも今の自分に必要であると気づくことができ、今後のヒントになるものを学ぶ良い機会になりました。

もし私が今回「やっぱり連絡するのやーめよ」と、連絡をしていなかったら、今の自分はどうなっていたのだろう。ゾクッとします。それが積み重なってしまうとなれば恐ろしいですよね。

本の中で、桜井さんがこのように言っていました。

 

私は小さなことでも後まわしにすることは基本しない。些細なことであろうと、それは今、自分に飛んできているボールなのだ。「それを打たなければ二度と打つチャンスはない」と考えるべきなのだ。「今度は、ない」のである。

まさに「今」を大切にできるかといった、時間を重視できるかが大事です。

旬をみて変化に飛び込む

他にも桜井さんは「旬をつかむ」ことが大事だと述べていました。
食べ物の旬と同じように、人間の行動にも旬があり、自然体でいる人は旬をとらえるのが上手いのだそうです。

人間の旬とは、プロセスが変化していくなかで起こる最大のチャンスであり、可能性。

きっとこのチャンスを感じて行動できた人が、後に「これが私のターニングポイントでした」と言うのではないかと思います。

旬をとらえるのが下手な人は、チャンスだと思っても、欲を出して「まだだな」と思ったり、「ここは下手にエネルギーを使わないで次でいっか」と考え、「今」を疎かにしてしまいます。

何かがある程度できるようになり、次のステージに進んでも良いのに、その場に留まり続けると、旬が過ぎて腐敗してしまいます。

「これをしてればOK」という物はなく、常にモノや時間、周りや自分の全ての物事が流れ続けている気がします。

その場その時に合った自分の流れへ舵を取ることができるように、瞬間に感じたことを素直に行動していきたいです。

(この花は12月~5月に咲く金盞花〈キンセンカ〉)