自分の弱さを知り、それを乗り越えるために工夫した遠征から帰国しました。ポーランドとフランスで試合と合宿を行い、新しい自分の特徴を知りました。しっかりと休息を取った後は「今回の学び」を次の試合で発揮します。

ポーランド・フランスの長期遠征から帰国

1月9日から29日までの遠征から帰国しました。
長期の遠征で多額の遠征費を使うからには「画面越しでは得られない学び」をテーマに出国し、実際に1度では語れないほどの経験を得ました。

始めにポーランドで大会。次にフランスに移動し、約10日間はフランスで合宿。合宿後はフランスでの大会に出場しました。
いつもの遠征は1大会の遠征で移動を含めて1週間ほどですが、今回は2大会と合宿のため長期の遠征です。

毎回の遠征が全力で記憶が鮮明に残る

フェンシングで2週間以上の期間で海外にいるのは久しぶりです。
中学3年生のときにオートリア・クロアチア・ドイツの3か国遠征にいった振りでした。
これは3週間の遠征だったので今でも最長です。
あの時は初めての長期遠征で、全日程終了後は「早く日本に帰りたい」とひたすら思っていました。

約6年前のことなのに、遠征の記憶がコーラを振ってすぐに空けたペットボトルのように、思い出すと次々と溢れます。

すぐ思い出したのはオーストリアで、当時のヘッドコーチであるイタリア人コーチに「自分を信じろ!」と連呼されながら予選をしたことです。
クロアチアでは初めてのジュニアの試合を経験しました。ドイツ人選手との試合で、今回も一緒に遠征へ行ったコーチに「背の高い選手は遠い距離感が得意だから、簡単に下がらないで足踏みをしながら距離をごまかすように」とアドバイスされ、挑戦してみると点数が取れたのを覚えています。
またドイツでは、車椅子フェンシングの五輪メダリストと一緒にボーリングをしたり、ホテルの朝食に注文したココアが薄くて、“デゥンケル”(ドイツ語で「濃く」)を言っていましたw
試合では予選を2回行い、1回目が1勝しかできず絶望感を味わい、2回目の予選は「失うものは何もない」の精神で5勝1敗だったなど・・・結構覚えています。

それほど私にとっての海外遠征は毎回が全力で、常に「1つでも多く日本へ何かを持ち帰り、次に繋げよう」としている証だと思います。

弱い嫌な自分との出会いがこれからの遠征で役立つ

今回の遠征でもたくさん持ち帰りました。
大学3年生になると見る視点が増え、考えることも多くなると実感します。
フェンシングノートやスマホのメモ帳に箇条書きにしてあります。

しかしまだ見方に偏りがあったり、感情に左右されて物事を思い込んでしまったり。弱い自分や嫌な自分と出会えた遠征になりました。

日本での生活でフェンシング以外との関りがある分、1つのことを考えてしまい空回りしたことも何度か。
遠征中の集団生活で、普段の1人部屋での生活とは違うことに、心身の疲れが溜まりパンクしそうになりました。

それでも立て直そうと一人の時間を活用したり、気持ちをリセットする行動をとった自分を褒めたいです。

私は良い意味でも悪い意味でも周りに影響されやすいと知りました。

「いかに自分らしくいることができるか」
「それがどんな状態で、どうすれば発揮できるのか」

遠征中に工夫を行い、合うor合わないを試しながら生活することで、自分のことを少しは知ることができました。これからの遠征にも必ず役に立ちます。

試合の結果や合宿内容など、中身が詰まった日々を過ごした詳細は今後の記事でお伝えします!

フェンシングと関わらない時間も次への準備

帰国して数日間は美味しい日本での食事や、ゆっくり湯船に浸かり十分な休息をとる予定です。(試験を受けれなかった分のレポートや社会を知るための就活イベントで新たな知識を取りこみます)

2月6日からはイタリアのグランプリ大会へ出発するので、休んだあとはスイッチを入れて試合への準備に取り掛かります。時差調整をするべきか微妙なところですが、朝食好きの私は太陽の日差しを浴びてご飯を食べればどの場所でも慣れるはずです!

日本はインフルエンザが流行っているようなので、体調管理は特に気をつけて過ごしていきます。