頑張らなくても身体は整う。日常生活の動作がセルフケアになるのだと、高橋透先生の講座『身体は語る』で学びました。今回の講座は私にとって、身体をみる目や身体の世界観が広がるものとなり、アスリートとしてだけでなく一人の人間として大切にしたいことも吸収できた時間です。今回は講座で吸収し、学んだことを紹介させて頂きます。
目次
理解が深まっていく講習会夏フェス
まだまだ暑い日が続きますね。
8月22日(土)と23日(日)はTCアカデミーさんでの講習会夏フェスでした。
22日は・・
- 山形「城南治療室」の高橋透先生の講座『身体は語る』
23日は・・・
- 神戸「整体だるま堂」の中西眞先生の講座「触れて、みる」
- 京都「つじ鍼灸院」の辻敦史先生の講座「とりあえず身体にきいてみよう」
- 埼玉「こいそ接骨院」の講座「足裏の垂直離陸と膝の抜き」
透先生、中西先生、辻先生の講座には初参加でした。
この2日間、様々な先生方のお話を聞き、私の頭がパンクして消化不良にならないか心配でしたが、4人の先生方はアプローチや表現する言葉は違えど、共通するものが必ずあり、様々な先生から話を聞けたからこそ理解できたこともありました。
講座を重ねて受講することで自分の中で吸収したものが深まりますし、講座を終えて時間が経って気がつくものも多いです。
これからの投稿では、受講した私目線による各講座の感想や学びをシェアしていきます。
衝撃を受けた初施術。同じ山形出身の高橋透先生
まずは、同じ山形県出身で城南治療室の院長である高橋透先生の『身体は語る』です。
透先生との出会いは偶然?必然?でした。
しかも、同郷なのに東京で(笑)
6月に私はTCアカデミーさん主催の小磯先生の講座「緊張と弛緩」を受けに行き、別室では透先生の施術会をしておりました。
「山形から先生が来てるよ」のことで、小磯先生の講座後に別室を覗かせて頂いたのが最初の出会いです。しかも私の地元(米沢)の友達が共通の知人であり、私が来る前にその友達が施術を受けに来たとのこと。
本当、世間は狭いな~と驚きました。
透先生の施術会は毎月開催しており、私は7月の施術会で透先生に身体をみて頂きました。
そして、今まで良いと思ってやってきたものが、今の私には必要ではなく重荷となっていたと衝撃を受け、一つの身体の悩みには様々な箇所が関係していることを知りました。
施術後にフェンシングの動きをしてみると、自然と構の腰の位置が下がったり、前に踏み込む距離やステップの変化を実感。
私は今まで様々な先生に身体をみて頂いたことがありますが、短時間でこんなに身体が変わるのは初めてです。
「疑う目を養いたい」これが講座を受けるきっかけ
その際に、先生に教えて頂いたことは「疑ってみること」です。
- 自分がやっているトレーニングや練習は、果たして本当に意味があるのか?
- トレーナーさんの指導の理由をわかっているか?
良いや悪いとされる情報を鵜呑みにはせず、まずは疑ってみることが大事であると学びました。
整った身体がなければ、いくら頑張っていても積み重ねることはできません。
安定した土台がない状態で足し算をし続けると、いつかは身体が崩壊します。
「身体をみること」や「疑う目を養う」ことは、私がトップアスリートになるために必要不可欠なものであると思い、今回初めて透先生の講座を受講しました。
自分を観る世界が広がる講座『身体は語る』
今回の講座の参加者は7名で、初参加は私も含めて4名でした。
またまたご縁があり、元大相撲力士で同じ山形県出身の大岩戸さんとお会いすることができました。
山形県のTシャツを着てきて良かったです(笑)
(背中の「向上無限」は山形県スポーツ協会のスローガン)
講座の内容は盛りだくさん。
リンパの話から始まり、一人ひとりの身体をチェック。
自分がチェックしてもらうのは勿論のことですが、チェックされている人の身体を見るのも勉強になります。
その他にも立ち姿勢や走り方、500mlのペットボトルを使って自分の身体をみる体験や身体が整うと力がどれくらい発揮するかなど、先生のユーモア溢れるトークと情熱で「今までの私は自分をこう見ていたんだな」と知るきっかけになり、自分の身体に対する世界観が広がっていきました。
頑張らなくても日常生活の動作で身体は整う
「足し算より引き算」と思う私ですが、私は無意識に「足し算思考」をしていることがあると知りました。
それは、「身体を整えるには何かをしないと」という足し算です。
- 身体を整えるために人の手を加える。
- どこかを強化するために○○トレーニングを行う。
しかし、それらの事をしなくても日常生活を行うだけで、自分が動ける身体になると気づかされました。
身体は動くだけでも変化します。
身体チェックで上手く力が入らなかったところが、正しい立ちしゃがみをすることで腹圧が整い、力が入るようになると体験しました。
(写真は立ちしゃがみの稽古)
身体を整えるためには、何か特別なことで補うイメージがありましたが、日常生活の場面で時間と場所を選ばずに出来ることは多く隠れていると学びました。
私は生活の当たり前を見落としていたのだと、改めて感じます。
納得尽くで生きるために自分で問いを立て続ける
講座の中で、私が印象に残った言葉があります。
それは、自分のやっていることは「納得尽くでやっているか」です。
物事を取捨選択する際に、「こうなってほしい」といった希望的や「いつか良くなるだろう」という楽観的にならず、結果からの差をみて選択をすること。
オリンピックでメダルを取った選手は、「こんなの試さなくてもわかるでしょ」と言われたことでも自ら検証していたそうです。
これはトレーニングや受ける治療法、コーチからの助言や自分がやっていることにも全て当てはまり、大きく言えば「生き方」にも当てはまります。
人は必ず死を迎えるが、生きている中で納得していたのか。
誰かに言われたからではなく、自分が「これだ!」と思って行動していたのか。
覚悟があれば迷わない。そして上手く行かなくても自分で納得をしている限り悔いはありません。
だからこそ、自分で問いを立て続けることが大切であり、人生は問いの繰り返しであると学びました。
先生からは「様々な先生の講座を受講する上でも、自分の問いを持ち続けると良いよ」と教えて頂いたので講座やフェンシング練習、勉強でも生かそうと思います。(たしか言葉に少し方言が入っていたような。。)
伸びしろを伸ばせるのは自分だけ
講座が終わったあとに、透先生にワンポイントアドバイス付きの施術をして頂きました。
施術では、私は右足首が内側に入っており、それは座った時に足を組む癖から来ていること。また、私は血流が悪くなっており、足の指が冷えや唇の色が薄くなっていると知りました。
唇の色が薄いのは元からだと思って気にしていませんでしたが(色付きリップを使えばいいやとも思っていましたw)、施術後は唇の色に赤みが付き、頬はまるでチークでもしたかのように色が付きました。
「もっと良くなる」
まだまだ私には伸びしろがあるみたいです。
血流を良くするためには腹圧を鍛えると良いと教えて頂き、最後に私が先生に「腹圧を鍛えるためには、どうすれば良いですか?」と聞いたところ、
「今日やった立ちしゃがみをすればいいんだよ。話、聞いてた??」
と答えて頂きました(反省)
話は聞いてた(と思います)が、やはりまだ足し算思考で何かあるのではないかと期待した私が出しゃばってしまう。
まずは先生に教えて頂いたことを続けてやってみます。
伸びしろを見つけてもらうことはできますが、実際に私がやらないと伸びるものも伸びませんもんね。
今までの思考や身体の癖をすぐに返ることはできませんが、少しずつ広がる新しい世界観で、今より多い目線で身体や自分、そして他者と向き合いたいと思います。