先日、肩甲骨や股関節の動かし方を通して、身体の能力やパフォーマンスを上げる土台となるものを小磯先生の講座で教わってきました。肩甲骨や股関節を自ら「動かせる」ようになることで本来持っている身体の能力を体感し、パフォーマンスを上げるためには身体の土台が大切であり、土台の築き方を教わってきました。

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肩甲骨と股関節がテーマの身体講座

7月26日(日)はTCアカデミーさんが主催である、第2回目の小磯先生の講座に参加してきました。「肩甲骨と股関節」がテーマで今回も様々な分野に通ずるものを教えて頂きました。

講座の参加者は私を含めて7人。
部活動をしている高校生~大人まで、共通点は身体に興味がある人たちです。

いつも参加者の中で最年少の私ですが、今回はお姉さん?になりきりました(笑)

お姉さんですが、講座中にこっそりフェンシング始めます。。

目に見ない強さは身体の土台にあり

講座は2:8で座学よりも実技を中心に行いました。

肩甲骨の実技では、床に四つん這いになり、肩甲骨を閉じたり開く、回して動かす、上下に動かす動作を行い、肩甲骨だけを動かせる感覚を体得しました。

この実技をして感じたことは「肩甲骨を動かす動作は地味であるが、目に見えない強さを得ることができる」ということです。

肩甲骨を動かす動作は、本当に地味です(笑)

先生から肩甲骨を動かす中で注意を受けたのは、肩甲骨を大きく動かそうとして肩を使わないことでした。

肩を動かすと肩甲骨も連動して動くことはできますが、肩甲骨だけを動かすというのが簡単そうで難しい。先生が仰る、肩甲骨が「動く」と「動かせる」の差はここにあると実感しました。

初めに一人で肩甲骨を動かそうとすると、「これで大丈夫かな?」と疑問に思いますが、実際に肩甲骨を触ってもらいながら肩甲骨が動いているのを感じることができます。

誰かに身体を触ってもらうだけで、肩甲骨が動かせる感覚が掴めます。

そして今回は小磯先生の肩甲骨を触れるという貴重な機会を頂きました。

「こんなに肩甲骨は動かせるんだ!」と驚くほど、先生の肩甲骨は動きます。
さすが先生です。

無自覚にパフォーマンスが上がる身体の細かさ

肩甲骨を大きく動かせる小磯先生ですが、最初から動かせるわけではなかったそうです。

様々なやり方を独自に研究しているなかで、肩甲骨を動かせ、人に伝えられるようになりました。少しずつ続けていくと、ある日「ピクッ」と今まで動かせなかったところが動かせるようになると経験談を教えてくださりました。

また、高校の部活をみている小磯先生が言うには、肩甲骨が動かせるようになると自然とパフォーマンスが上がるとのことです。

バレー部の生徒のスパイクの威力が向上し、他校の先生に「何を練習されているのですか?」と聞かれたくらい変化が出たそうです。

私はその話を聞いて、見えない強さとはまさに身体の土台そのものだと気がつきました。
身体の細かい関節まで動かせるか、神経を通すことができるかどうかが土台になります。

強くも弱くもなる身体の位置関係

股関節の講座では、足首や膝、股関節の位置関係で力の強さが変化すると学びました。

少し腰を下ろした姿勢で、両足の外側(小指)を平行にし、両膝を小指と薬指側におくると相手に押されても耐えることができるのです。

通常の姿勢で耐えようとすると、相手の押しに負けてしまいますが、

さきほどお伝えした姿勢で押されると、私が踏ん張らなくても姿勢が崩れません。

私は「え!」と言いながらも押しに負けずに姿勢をキープできました。

身体はちょっとした使い方でこんなに変わるのだと前から知っておりますが、実際に体験してみると身体の持つ力は素晴らしいとつくづく思います。

「動かせる」を手に入れると身体は忘れない

自転車に乗るのと同じで、できる感覚を掴んでしまうとできないフリができなくなる。

小磯先生が講座中に仰っていました。

たしかに自転車に乗れるようになるまでは何度も転んだりぐらついたりできますが、自転車に乗れる感覚を掴むとハンドルを左右に揺らすことや補助輪を付けて乗ることのほうが不快になります。

身体も同じで、できる感覚や心地の良い姿勢を見つけると、速攻で変化はしませんが少しずつ良い方向へ身体はシフトしていきます。それは私自身も感じており、大事なことは「できる感覚の探検をし続けること」です。

身体にはポテンシャルが秘めている

今回の講座を受けての感想は、私達の身体には誰もがポテンシャルを秘めていると感じました。

このポテンシャルを引き出すために、どんどん自分を研ぎ澄ますのことが大切であり、これは一生終わらない旅であると感じています。

これからも自分の身体と向き合いつつ、このような講座の機会で先生の感覚に触れ、参加者の方々の身体も観察しながら自分の学びに繋げていきたいと思います。

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