富士山に初めて登り山ガールでデビューした登山初心者の私が本音と共に、登山途中の体験談やエピソードを感想を含めて紹介します。山は登った達成感だけでなく素の自分と向き合う良い機会になるので、皆さんもぜひ登ってみてください。
目次
今年の夏は富士登山に初挑戦!
9月になり、トレセンでの練習を本格的にやっています。
最近は自転車で練習に行く途中に視線を下に落とすと、「夏の終わり」を伝える蝉の脱力した姿を見かけます。
今年は今までとは違った夏を過ごしており、初めて「富士登山」に挑戦しました。
富士山を登るのは前から憧れがあり、今年はちょうどお誘いを頂いたので即決で「行きます!」とお返事しました。
「私はフェンシングで日本1を取るんだから、日本で1番高い山に登っておかないと!」といった思いと、私の好きな松浦弥太郎さんのエッセイ本に「山歩きは自分との静かな対話」といった内容が書いてあり、「山で自分は何を感じるのだろう」と興味深々になっていました。
富士登山で準備した持ち物たち
8月13日。登山はフル装備でスタート。
日焼け防止のために帽子と日焼け止めクリームをあちこちに塗り、上半身は通気性の良い長袖とその上に練習でよく着ているTシャツ。
下は長いジャージの軽めのもので、途中からジャージの下にロングスパッツを履きました。靴はハイカットの防水トレッキングシューズ。リュックには雨に備えて上下のレインウェアや暗い道用のヘットライト。山頂は寒いのでニット帽やダウン、フリース、手袋、着替えなど、、、
日帰りの小さい登山はしたことがありましたが、本格的な登山は初めてだったので必要だと思ったものを入れていきました。
水分は登山中に富士山料金で調達可能
小腹がすいた時のためにチョコレートなどの捕食や水分は必要不可欠です。(高山病の予防になりますし)
私は水2リットルで足りました。登山途中の売店で買えますが上に上がればあがるほど値段が高いです。自販機の値段もびっくり!500円のコーラとかありました。普段の自販機では見ない値段です。
山を実際に歩いた体験談
東京から新幹線で静岡駅に行き、そこからバスで富士宮ルートの5合目へ。
11時半ごろに撮った1枚。ここから登山が始まりました。
(実は頂上が見えるので「すぐ登れそう」と思っていました)
5~6合目は結構あっという間に着き、6合目の売店でお昼にうどんを食べました。7合目あたりから大きい岩がゴロゴロあり、歩いていると自然と息があがります。
富士山は友人や家族連れなど男女問わず幅広い人たちが登っていました。
海外の人にも人気みたいです。
登山途中にある親子の会話が私の耳に入ってきました。
お父さんと小学校低学年くらいの息子さんとの会話で、お父さんが息子に「去年の自分と何が違う?」と熱い言葉で問いかけていました。
私は「去年も登ったの!?」の驚きと「毎年の登ったらこの子は逞しくなるはず!!」と勝手に思っておりました。
高山病対策で山小屋に宿泊
16時ごろに8合目の山小屋『池田館』に到着。一気に登ると高山病になりやすいとのことで山小屋に一泊しました。17時ごろに夕食でカレーライスを頂き、20時に寝袋で就寝。寝る前に山小屋から見た月はとても綺麗でした。
深夜1時に起床しご来光を見るために山頂に向かって2時に山小屋を出発。
この時間はご来光を見ようと大勢の人が登るため、列を作って登ります。
進み続ける大切さを山から教わる
8合目から山頂の間は結構きつかったです。雨が降る暗い夜中、ヘットライトの足元しかよく見えない中で、手で岩を触らないと登れないような急な斜面。
登っても登っても変わらない景色が続き、上をみるとまだまだ続くジグザクの人の列。
登っている途中に横になって寝ている人もいて、最初は「死んでる?」と思ってしまうくらいでした(笑)
歩いていて「なんで登るって言ったんだろう」「これ本当に登れるかな」と一瞬思う場面もありましたが、辛くても小さな1歩を踏み続けるとご褒美の休憩場があったり、「あと少し!」と先が見えてくるので、やっぱり人ってできてしまうのですね。人間の力はすごい!無事に頂上辿り着きました。
台風の影響もあってか頂上についた時は強い雨で警備の人に「日の出は望めませんので元気があるうちに下山してくださーい」と言われて下りました。
下山は登山より時間はかかりませんが、体への負担は大きいです。
足場が悪いのでズルっといかないように神経も使います。私は一気に降りてしまったせいもあって後半は足がプルプルしましたw(登山も下山もゆっくりと自分のペースがおすすめです)
富士山を歩いた感想と私の頭の中
ご来光は見れませんでしたが、富士登山は奥深くて面白かったです。
登るのも下りるのも、確実な「一歩」の積み重ねが大きな「前進」に繋がるのを実感しました。時には雨がふったり、止んだり、晴れて良い景色が顔を出したりと、山には変化があります。
これは日常生活も同じで、良い日もあれば耐える時期もあり、それを乗り越える繰り返しで「目の前の今」に集中していると、ふと周りを見回した時に見える景色が変わっています。
山を歩きながら大学生活の夏を1年ずつ振り返ると「毎年違う自分だな」と歩きながら考えていました。
普段と違う景色に元気をもらう
久しぶりの大自然に囲まれた環境で、自然パワーを肌から注入。
美味しい空気も吸えて夏満喫!フェンサー梅津春香のしばしのお暇でした。
次の富士登山ではご来光を見たいです。