9月10日(土)に第75回全日本フェンシング選手権大会が、駒沢オリンピック公園総合運動場体育館で開催されました。思うような結果ではありませんでしたが、これを機に自分の弱さを突き破ると心に決めました。もっと自分を、フェンシングを知っていきたいです。

自分の弱さを突きつけられた全日本選手権

今年の全日本選手権も無観客での開催。

昨年は短縮の全日本選手権で予選がなく、国内ランキングをシード順位として決勝トーナメントが組まれましたが、今年は本来の全日本選手権に戻りました。

予選プール(6~7人の総当たり)を行い、その予選の結果をシード順位として決勝トーナメントを行います。

今年の私の結果は17位(ベスト32)

予選は全勝して決勝トーナメントに進みましたが、2回戦で15対13のスコアで敗れました。

負けた直後は悔しい気持ちを通り越して、自分が情けない。

この大会を通して自分の弱さと徹底的に向き合う覚悟を決めました。

どこが足りていないかが浮き彫りに

今回の大会は予選の調子が良く、冷静に迷いなく自分のやるべき事をやれていました。

しかし決勝トーナメントでは、序盤から相手に試合のペースを握られてしまい、中盤で私意が挽回したものの、終盤で自分の流れに引き込みきることができませんでした。

試合の後は「あれもこれも出来たはずなのに…」と思うこともありましたが、実際の試合中は落ち着いて判断ができず、それを実行する勇気も足りてなかったです。

自分に練習してきたことが定着しておらず、練習の仕方を見直す必要がありました。

良い自分と悪い自分を1日で体験

予選が良かっただけに、大事な決勝トーナメントで出来なかった自分にがっかり。

試合後はそう思っていましたが、振り返りで自分のプレーを見ると、予選の私と決勝トーナメントの私は動きが違いました。まさかの動きの前に、最初の構えから違っていました。

予選の私は構えが伸び伸びといているのに対し、決勝トーナメントの私は全体的に縮こまっている。これは少なからず気持ちが影響していると感じています。

そして気持ちの面に紐づいているのが、技術と体力。

技術は剣の操作やそれに伴う身体の使い方、体力はそれらの動きの粘り強さ。

やっていることの方向性は間違っていないと確信しましたが、私に足りないのは精度や自分をコントロールすること。

これらは量と質を高め、研ぎ澄ましていきます。

不器用は不器用なりのやり方で

この全日本でつくづく私は「自分って不器用だな~」と感じました。

器用でありたいという願う分、不器用な自分を避けていました。
器用な人って、なんだかカッコイイじゃないですか(笑)

しかし今回、認めたくありませんでしたが、自分を不器用だと認めました。
不器用は不器用なりのやり方で、泥臭くやろうと。

上手くやろうとは思わず、目の前にやるべきことに全てを注ぐ。

今年の全日本選手権が「あの負けがあってむしろ丁度よかったんじゃないか」と思えるように、鍛錬していきます。