9月20日に行われた全日本選手権から2週間以上が経過しました。
本当は全日本選手権が終わってすぐに結果についてのブログを更新したかったのですが、静岡県沼津市での4か国合同合宿や茨城国体が立て続けにあり、全日本選手権での経験を生かしたフェンシングをしていました。
全日本選手権から時間が経ち、今の自分の言葉で全日本選手権大会2019のことをお伝えいたします。
新しい感覚で戦えた今年の全日本選手権大会
昨年は試合中に自分を信じれなくなった自分がいて、相手だけでなく自分との戦いにも負けました。「変わりたいのに変われない」変わろうとしても前の自分に戻ってしまう、そんな自分と出会った昨年の全日本選手権でした。
それからの私は、同じような失敗を繰り返すこともありましたが、新しい挑戦や機会、出会いが自分と向き合うきっかけになりました。
大会前は自分ではなく相手に意識を向かせてしまった時期もありましたが、それに気づくことで今の実力を出し切れた試合でした。
今の自分を出し切った結果
試合は予選(5本勝負)と本戦(15本勝負)のトーナメントをしました。
私は予選(6戦)を全勝し、できるだけ高いシード順位で本戦に行くと意気込んでいましたが、実際は4勝2敗で予選を通過しました。
冷静に戦えた勝利と相手から学べた敗北
ベスト32を決める本戦の1回戦は大学2年生の選手でした。
以前に対戦したことがある選手で、試合の序盤から冷静に相手の動きをみて戦うことができ、15対11で勝ちました。
次のベスト16を決める2回戦では、同じナショナルトレーニングセンターで練習をしている選手との対戦でした。今年の世界選手権に出場した実力者です。
お互いの戦い方を知っているからこそ、私は最近の練習でやっていなかった技を使い、試合の主導権を自分が持とうと戦いました。
最初は相手に点数をリードされましたが、私が追いつき追い越して8対4と一時リードをしました。しかし相手選手の対応力が上手で点数を積み上げられ、15対9で敗れました。
今回の試合は自分の成長を感じた部分と今まで注意されていたことの意味を知ることができた試合でした。良いところも悪いところも含めて今の自分であり、全ての力を出し切った結果です。
勝負の神様は私に妥協しない
予選で全勝できず早い段階でチームメイトと対戦したのは、私が予選で勝ち切る実力が足りなかったからであり、そもそも自分にもっと力があればトーナメントで誰と対戦していても勝てました。
勝負の神様は私に対して妥協はしません。
ちょっと変わっただけじゃ優勝はさせてくれないみたいです。
予選では何をするかの選択が狭まっていた気がします。
答えは自分の中にあるのに、自分が見ている世界を小さくしてしまいました。
しかし予選で全勝できなかった自分を責めるわけではなく「本戦では自分らしいプレーができるチャンス」と捉えることができました。
だからこそ本戦の1回戦は冷静な判断で試合に勝ち、2回戦は負けましたが、今大会の中で1番自分らしい思い切りのプレーが出来ました。
チャンスは自分でつくるもの
会場に応援に来て下さった方々、大会前に「頑張れ」のお言葉をくれた皆様、本当にありがとうございました。
11月からのワールドカップ後半戦に私が参戦できるかは未定ですが、今後は国内の試合やU23のアジア選手権などがあるので全てがチャンスだと思って戦っていきます。
全日本選手権での負けたという「事実」がレベルアップの「意味」となるように、神様からもらった「強くなるヒント」で自分の軸をさらにつくります。
では、今日も自分を変えに行ってきます!