2月8日と10日に行われたトリノ(イタリア)でのグランプリ大会。前に進んでいるはずなのに思うような結果がでないのは、「このままのやり方ではだめ」ということ。4月の国内大会まで新しい自分の色を出せるよう、自分改革の真っ最中です。
トリノ大会の参加賞はイタリアの名産品
2月6日から12日までグランプリ大会でイタリアのトリノへ行ってきました。
トリノは雪が降っていなかったものの、外出には手袋が必須の寒さでした。
イタリアといったら皆さんは何を思い浮かべますか?
私は食べることが好きなので咄嗟にピザやパスタ、ジェラートが浮かびます(笑)
トリノのグランプリ大会は参加賞がもらえます!
私の中で参加賞をもらって1番嬉しい大会がここ、トリノ大会です。
今年は昨年よりバージョンアップして、チーズの種類が増え、リゾット米や粉ミルクも入っていました。
「このままではだめだ」と突きつけられた
試合の結果は154位で予選を1勝5敗で終え、予選落ちでした。
11月のアルジェリアの大会から連続して試合をする中で海外選手の特徴を学び、自分が出来たことや足りないこと、新しい考え方を取り入れる経験を積んできました。
自分自身が上がったり下がったりしている中で、長い目で自分を振り返るとだいたい右上がりになっていると感じます。
しかしこのまま同じやり方と意識でやっていると、中途半端な結果に終わる恐怖と危機感が迫ってきました。
試合後に1番最初に「このままの行動ではだめだ」と心の中で自分に言いました。
それはプレースタイルや思考、フィジカル面やコンディショニング、気持ちのコントロールなど幅広い分野で欠けていると思ったからです。
コーチに指導を受け、頭で理解ができても身体がついてこない。
出来ても自分のものになっている気がしない。
フェンシングが下手になっているのではないかと思いました。
そもそも私は、フェンシングの土台を固めていなかったのです。
積み重ねていたもの同士の接着が弱いから、土台が時によって崩れる。動作の意味の認識や表現をする心技体などの認識が浅いから、心技体の噛み合わせにストレスがある。
だから「もっとできるはずなのに」と錯覚してしまう。
自分の全てを受け止め、意識の器の拡大や認識の枠組みを発展させる必要があります。
新しい自分に、私にしかできないことを
私自身も気持ちや身体をガラッと変え、新しい自分になりたいです。
いや、なる。
体と頭と心を鍛え直し、自分以外の分野にもっと触れること。
他のスポーツから駆け引きやトレーニング方法を学ぶのも1つの方法ですね。
(今まではテレビの必要性を感じていませんでしたが、最近はアスリートのドキュメンタリーに興味を持ちました)
そこで得たものをフェンシングに結びけるように挑戦し、大小に関わらず、できたことは自身に繋げ、一喜一憂せずにハングリー精神で戦い続けます。
行動すべてに「まだできる」「もっとできる」の言葉を連呼して、次の4月にあるユニバーシアードの予選では代表を勝ち取ります。
正直なところ、最近の私は上手くいかないことに対して「どうしたらできるんだろう」と考えつつ、「私ってだめな人間なのではないか」と思うことがありました。
ひとりで煮詰って殻を作っていたようです。
しかし今は自分で変わりたい!もっと外に出たい!と心から願い、私自身がなりたい自分を創造する楽しさを感じます。前の自分に「失敗したからといって自分が失敗したわけではないよ!」と笑顔で背中を叩きたいくらいです。
人と違った沢山のモノゴトと関わることで、勝利へのヒントを吸収し、私にしかできないフェンシングを作っていきます。
「光り輝くチャンスを見逃すな」
私の好きな言葉の1つです。
成長のきっかけは身近なところに沢山転がっており、それを拾えるかは自分次第。
「変わりたい」と早い段階で気がつけて良かったです。